SamsungとVerizon、既存の5G網を活用したISAC技術の実証実験に成功

記事内に広告が含まれています。

記事日付:2026年9月14日

既存のインフラで実現するセンシング技術

SamsungとVerizonは、テキサス州ダラスで開催された国際的なサッカーファンのイベントにおいて、統合センシング・通信技術(ISAC)の実証実験を成功させました。
この技術は、通信ネットワークが単なるデータ転送にとどまらず、周囲の環境を認識・理解し、応答する能力を持つことを目指すもので、6G時代の基盤技術として位置づけられています。

今回の実験では、Verizonが運用する商用仮想化無線アクセスネットワーク(vRAN)と、Samsungの「Network in a Server(NIS)」が活用されました。
NISは、ネットワーク機能と計算処理を単一のサーバーに集約するエッジAIプラットフォームです。
特筆すべき点は、追加の専用機器を設置することなく、既存の5Gネットワークの無線信号をセンシングの基盤として利用したことです。

リアルタイムの群衆分析と運用の最適化

実験では、Verizonの移動式基地局(COW)に搭載された無線ユニットが、商用5Gデバイスからの信号変化を捉えました。
このデータをNISが分析することで、会場内の群衆密度をヒートマップとしてリアルタイムに可視化しました。
この技術は、以下の観点で活用できることが示されています。

・来場者:混雑状況を把握し、待ち時間の少ない施設やサービスを選択可能にする。
・イベント主催者:群衆の分布を可視化し、リソースの迅速な配置や運営の最適化を行う。
・セキュリティ・政府機関:過密状態などのリスクを早期に検知し、公共安全を確保する。

導入検討に向けた判断材料

今回の成果は、ソフトウェア主導の仮想化ネットワークが、将来の技術を早期に実装するための柔軟な基盤となることを示しています。
本件は米国での実証実験であり、日本国内での提供条件や導入コスト、法規制への適合性については、現時点では一次情報から確認できません。

事業者が同様の技術導入を検討する際は、自社のネットワーク環境がvRANに対応しているか、また、センシングデータの取り扱いに関するプライバシー保護やセキュリティ要件をどのように満たすかを、公式の技術仕様に基づいて確認する必要があります。

出典

広告

ガジェット
シェアする
Tech Frontier 編集部をフォローする
タイトルとURLをコピーしました