記事日付:2026年9月16日
テンセントのWeTech Academyと香港教育局は、香港の学生および教師を対象とした実践的なAIリテラシー向上プログラム「AI for All」を開始しました。
本イニシアチブは、2026/27年度の「Weixin Mini Program Global Innovation Challenge」香港地域大会と、教師向けの新たなAIリテラシー・応用コースを組み合わせた構成となっています。
AIコーディングを通じたプロジェクト学習の推進
学生向けには、教育用ミニプログラムプラットフォームを通じて、AI支援コーディングツール「WorkBuddy」などが提供されます。
これにより、プログラミング経験が少ない学生でも、スマートスクールや低炭素社会の実現、社会的包摂といった実社会の課題解決に向けたプロジェクトを構築可能です。
実際に、香港のPo Leung Kuk No. 1 W.H. Cheung Collegeの学生チームが開発した、聴覚障害者の発話練習を支援するAIツール「Sound of Time」は、国際的なコンテストで優勝し、ジュネーブ国際発明展でも金メダルを獲得しました。
現在、同ツールは特別支援教育の現場での実用化が進められています。
教師のAI活用能力と責任ある利用の習得
教師向けには、テンセントクラウドのトレーニング部門と香港教育シティが共同開発したコースが導入されます。
このコースでは、AIの基礎知識や生成AIの仕組みに加え、データセキュリティや責任あるAI利用について学びます。
授業準備や教材設計、事務作業の効率化にAIを活用する手法を学ぶとともに、人間による判断が不可欠な領域を明確にすることで、教師が学生との対話や思考の触発といった教育の本質的な部分に時間を割ける環境を目指しています。
日本の教育現場における検討の視点
本プログラムは香港地域での展開であり、日本国内での提供条件や利用可能なツールセットについては、現時点で公式情報による確認が必要です。
日本で同様のAI教育導入を検討する際は、使用するツールの日本語対応状況、国内のデータプライバシー規制への適合性、および運用コストを個別に精査する必要があります。
特に、AIの判断をどこまで自動化し、どこで人間が介在すべきかというガイドラインの策定は、導入の成否を分ける重要な判断材料となります。

