記事日付:2026年9月4日
中央清算機関(CCP)は、取引される契約の当事者間に介在する仕組みです。
具体的には、すべての売り手に対して買い手となり、すべての買い手に対して売り手となることで、市場の決済リスクを管理しています。
取引の仲介者として機能する仕組み
CCPが取引の間に立つことで、金融システム全体における相互の結びつきが強まります。
このため、CCPの健全性と堅牢性は、欧州証券市場監督局(ESMA)が金融の安定を維持し、秩序ある市場を促進する上で極めて重要な要素となっています。
万が一、CCPにおいて債務不履行や混乱が生じた場合、清算参加者やその顧客、さらには他の金融市場インフラ(FMI)にまで不安定な影響が波及するリスクがあるためです。
業務利用で見るべき判断材料
ESMAは、CCPのリスク評価やレジリエンスの確認に加え、第三国CCP(TC-CCP)の承認や、特にシステム上重要なTier 2 CCPの監視を行っています。
利用者が業務でこれらのインフラを検討する際は、ESMAが定める「Single Rulebook」や、CCPの回復・破綻処理に関する規制(CCP Recovery and Resolution Regulation)に基づいた安全設計がなされているかを確認することが重要です。
自律性が高まるほど安全設計も見る
ESMAは、CCP監督委員会や破綻処理委員会などの常設委員会を通じて、監督の整合性を図っています。
日本国内の事業者が海外のCCPを利用する際には、これらの監督体制下でどのようなリスク管理基準が適用されているか、また自社の業務要件と整合しているかを精査する必要があります。
なお、日本向けの個別条件や実運用コストについては本資料では確認できないため、必ず公式な提供条件を直接参照してください。
出典:https://www.esma.europa.eu/esmas-activities/markets-and-infrastructure/central-counterparties


