欧州金融市場の透明性を支えるデータ報告サービス提供者(DRSP)の監督体制と役割

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金融市場の透明性と効果的な監督を目的として、データ報告サービス提供者(DRSP)が重要な役割を担っています。
DRSPは、投資家や各国の管轄当局(NCA)が正確かつ包括的な取引データを受け取れるように支援する存在です。

DRSPが果たす3つの役割

DRSPは、MiFIR(金融商品市場規制)に基づき、主に以下の3つのカテゴリーに分類されます。

・承認済み報告メカニズム(ARM):投資会社に代わり、取引の詳細を管轄当局やESMAへ報告するサービスを提供します。
・承認済み公表アレンジメント(APA):投資会社に代わり、取引レポートを公表するサービスを提供します。
・連結テープ提供者(CTP):取引所やAPAから取引レポートを収集し、金融商品ごとの価格や出来高を含む継続的な電子ライブデータストリームに統合します。

ESMAによる監督と免除基準

2022年1月1日より、ESMAはDRSPの認可および監督に関する直接的な責任を負うようになりました。
ただし、欧州連合(EU)市場への関連性が限定的であると判断される一部のAPAおよびARMについては、加盟国の管轄当局による監督が継続される「免除」の対象となります。

この免除基準は、当該サービスが単一の加盟国で認可された投資会社のみに提供されているか、あるいは取引報告の件数が一定以下であるかといった要素に基づき、欧州委員会が委任法で定義しています。
ESMAは毎年、この免除基準に該当するかどうかの評価を行っています。

業務利用における監督の仕組み

ESMAは、DRSPがMiFIRの規制要件を継続的に遵守しているかを確認するため、リスクベースかつデータ主導の監督アプローチを採用しています。
これには、提出データの監視や、市場参加者からの苦情分析、認可条件の重大な変更に関するレビューが含まれます。

DRSPは、ESMAが定める定期的な情報提供ガイドラインに従い、ガバナンスや内部統制に関するテンプレートを用いて報告を行う必要があります。
ESMAはMiFIR違反を発見した場合、罰金の科料や登録の取り消しといった強制措置を講じる権限を有しています。
日本国内の事業者が欧州市場のデータを利用する際は、これらの監督下にあるDRSPが提供するデータの正確性や、最新の規制要件への適合状況を公式情報で確認することが推奨されます。

出典
https://www.esma.europa.eu/esmas-activities/markets-and-infrastructure/data-reporting-services-providers

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